************************************************** 分子量と元素分析値の計算 Calculate Molecular Weight and Elemental Analysis ************************************************** copyright (c) by Ryo MIYAMOTO, 1998-2001 ************************************************** version 0.1 (1998-09-03) version 0.2 (1999-06-03) Motif version version 0.3 (1999-08-28) GTK+ vetsion, merged version 0.4 (2001-03-12) Nested brakets `()' in chemical formula are available. version 0.5 (2001-03-14) Fix for illigal chemical formula version 0.6 (2001-08-22) Standard Atomic Weights 1999 version 0.7 (2001-11-30) Changing in count.c ************************************************** $Id: Howtouse.jp,v 1.5 2001/11/30 06:30:46 rmiya Exp $ ************************************************** 0. はじめに 分子量や元素分析値の計算は、化学のもっとも基本的な要素で、 化学を勉強して一番始めに習うことといえるかもしれません。 しかしそのためのコンピュータプログラムは意外に少なく、 Unix で使えるものはあいにく見つかりませんでした。 そこで GUI を具えたものを作ってしまいました。 1. このプログラムは何をするの ? このプログラムは、入力された化学組成式であらわされる分子の、 分子量を計算し、また、各組成元素の重量パーセントを計算します。 2. どの環境で使えるの ? このプログラムは Unix マシン (FreeBSD 2.2.8R + Motif 2.0) で 開発し、IRIX 6.5 でも動作することを確認しました。 その後、開発環境を FreeBSD 3.2R + GTK+ 1.2.2 に移行しました。 今では FreeBSD 4.2R + open-motif-2.1.30 / gtk-1.2.8 環境で動いています。 Motif または GTK+ のいずれのウィジットセット環境でも 利用可能です[*1]。 また、X11 上で動作する GUI なプログラムですが、 コマンドラインから利用することも可能です。 [*1] Motif または GTK+ が必須です。 河村雅夫 (kawamura@mlb.co.jp) さんが, Linux のパッケージ RPM と SRPM を 作ってくれました[*2]。そのための spec ファイルもご提供いただき, tarball に 同梱してあります。 [*2] rpm バージョン 4 用 (MLD5 を想定) だそうです。RPM は MLD4 などの rpm バージョン 3 では利用できないそうで, ご注意ください。ただしもちろん SRPM からコンパイルすれば, rpm のバージョンとは関係なく, xmolwt は動作する はずです。 URL:http://www.mlb.co.jp/linux/science/ 3. どうやって使うの ? 3-1 X11 版 Motif 版の場合には次のようにしてこのプログラムを起動すると、 GUI なウインドウが表示されます。 % xmolwt GTK+ 版の場合には % gmolwt とします。 ここで、一番上の入力欄に、元素記号と元素数からなる化学組成式を入力します。 原子団をカッコでくくるような形 (CH3)2CO も使えるようになりました。 入れ子になっていてもダイジョーブです。 また適当に空白をはさんでも結構です。 元素記号のならびの解釈にあいまいさを生じなければ、元素記号は h2o のように 小文字をつかってもかまいません。空白をはさむことで、あいまいさを 避けることもできます。(`si' なら ケイ素、`s i' なら 硫黄とヨウ素) この場合には、Allow LowerCase ボタンを押してください。 化学組成式を入力したら、Calculate ボタンを押してください。 式量と組成比を計算して表示します。 Clear ボタンを押すと、入力と出力(計算結果)がクリアされます。 End ボタンを押すと、プログラムを終了します。 3-2 リソース X11 では、リソースにより GUI の見た目を容易に変更できる仕組みがあります。 Motif 版の xmolwt を用いる場合には、 付属の Xmolwt を自分のホームディレクトリに置くか、 または .Xdefaults/.Xresources にその内容を追加してください。 GTK+ 版の gmolwt を用いる場合には、 付属の dot.gtkrc をホームの .gtkrc の最後に追加してください。 3-3 コマンドライン版 コマンドラインからは次のようにして使います。 % molwt なおこれは、GUI 版へのリンクです。 ここで は化学組成式で、元素記号と元素数から なっています。例えば、 % molwt C2H5OH の様にします。元素記号は正しく大文字小文字を使い分けてください。 また、適当に空白をはさんでも結構です。原子団を括弧 () でくくることも できます。これらの場合には, shell が解釈しないように " や ' でくくります。 % molwt "Cl C2 H4 OH" すると、次のように計算結果を表示します。 Formula Weight = 80.513500 C 2 29.835245 % Cl 1 44.033609 % H 5 6.259447 % O 1 19.871699 % 次の例はこんな感じです。 % molwt "(C H3)2 CO" Formula Weight = 58.079140 C 3 62.039658 % H 6 10.412757 % O 1 27.547584 % 4. 配布条件は ? 著作権は放棄しませんが、ソースコードなどは アーカイブしたパッケージ丸ごとで自由に再配布、 利用していただいてかまいません。 ただし、バグフィックス・パッチ・改造結果などを しらせていただければ幸いです。 5. 連絡先 宮本量 弘前大学 理工学部 物質理工学科 設計分子工学講座 036-8561 弘前市文京町 3 番地 TEL 0172-39-3564 FAX 0172-39-3541 Email rmiya@cc.hirosaki-u.ac.jp