"http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
<link rev=made href="mailto:satoru@namazu.org">
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</p>

<h1>pdumpfs: Plan9もどきのバックアップシステム</h1>
<p>最終更新日: 2002-08-06</p>
<hr>

<h2>pdumpfs とは?</h2>

<p>
pdumpfs は <a href="http://plan9.aichi-u.ac.jp/">Plan9</a> 
の <a href="http://plan9.aichi-u.ac.jp/dumpfs/">dumpfs</a> 
もどきの単純なバックアップシステムです。<a
href="http://www.ruby-lang.org/">Ruby</a> で実装されています。
毎日のスナップショットを保存するため、いつでも過去のファイル
を取り戻すことができます。ホームディレクトリのバックアップに
利用すると便利です。
</p>

<p>
pdumpfs はバックアップ先ディレクトリに「年/月/日」の形式でス
ナップショットを保存します。初回のみバックアップ対象ディレク
トリ全体をコピーして、2日目以降は差分でバックアップしていき
ます。ディスクの消費量を節約するために、更新されなかったファ
イルは前日のスナップショットのファイルへのハードリンクとして
記録されます。

</p>

<p>
最新版は<a href="http://namazu.org/~satoru/pdumpfs/">
http://namazu.org/~satoru/pdumpfs/</a> から入手可能です。
</p>

<h2><a name="news">新着情報</a></h2>

<ul>
<li><strong>2002-08-06</strong>: <a
href="#download">pdumpfs 0.6</a> を公開<br>

<ul>
<li>実行中にコピー元のファイルが消えても処理を続行するようにしました。
</ul>

<li><strong>2001-02-19</strong>: <a
href="#download">pdumpfs 0.1</a> を公開<br>

</ul>

<h2>使い方</h2>

<h3>設定</h3>

<p>
ファイル pdumpfs の 1行目の <code>#!
/usr/local/bin/ruby</code> を必要に応じて修正します。
</p>

<h3>コマンドライン</h3>

<pre>
   % pdumpfs &lt;対象ディレクトリ&gt; &lt;バックアップ先&gt;
</pre>

<h3>使用例</h3>

<p>
自分のホームディレクトリ /home/yourname を /backup にバック
アップするには次のように実行します。
</p>

<pre>
   % pdumpfs /home/yourname /backup &gt;/backup/log 2&gt;/backup/error-log
</pre>

<p>
2日目以降のバックアップは cron で行うといいでしょう。毎朝 5
時にバックアップを行うには crontab に次のような設定を記述し
ます。
</p>

<pre>
    00 05 * * * pdumpfs /home/yourname /backup &gt;/backup/log 2&gt;/backup/error-log
</pre>

<p>
毎日のバックアップが順調に進むと、
/backup/2001/02/19/yourname/... のようなファイル名で過去のファ
イルにアクセスできます。
</p>


<h2>制限事項</h2>

<ul>
<li>pdumpfs は通常のファイル、ディレクトリ、およびシンボリックリ
ンクのみに対応しています。特殊なデバイスファイルなどは扱えません。

<li>ハードリンクを利用しているので、おそらく UNIX以外のシス
テムでは使えません。

<li>巨大なファイルを頻繁に追加・更新するディレクトリに対しては向
いてません。

<li>バックアップは毎日行いましょう。バックアップの間隔が 32日
以上、空くと差分バックアップは行えなくなります。

<li>pdumpfs を運用すると、過去のファイルをいつでも取り戻せる
ので、不要になったファイルを気軽に削除することができます。し
かし、過信は禁物です。pdumpfsには重大なバグがあるかもしれま
せん。

</ul>



<h2>豆知識</h2>

<ul>
<li>1日あたり 10 MB ずつファイルが追加・更新されるとして、1年で4
GB くらいディスク消費が増える計算です。近年の計算機事情を考
えれば、このくらいは平気でしょう。

<li>バックアップは物理的に異なるデバイスに取りましょう。

<li>Linux の ext2/ext3 ファイルシステムでは 
chattr コマンドでファイルを変更不可能(immutable) にすることができます。
/backup 以下のすべてのファ
イルを変更不可能にするには root 権限で <code>chattr -R +i
/backup</code> と実行します。chattr コマンドを使えば、バック
アップをうっかり rm -rf してしまうという被害を予防できます。

</ul>

<h2><a name="download">ダウンロード</a></h2>

<p>
<a href="http://www.gnu.org/copyleft/gpl.html">GNU General Public License version 2</a> 
(<a href="http://www.sra.co.jp/public/doc/gnu/gpl-2j.txt">
日本語訳</a>)に従ったフリーソフトウェアとして公開します。
完全に無保証です。
</p>

<ul>
<li><a href="pdumpfs-0.6.tar.gz">pdumpfs-0.6.tar.gz</a>
(約 8 KB)
<li><a href="http://cvs.namazu.org/pdumpfs/">CVS</a>
</ul>

<hr>
<p>
$Id: pdumpfs-ja.html,v 1.12 2002/08/06 08:46:03 satoru Exp $
</p>
<address><a href="http://namazu.org/~satoru/">高林哲</a> (satoru@namazu.org)</address>