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pdumpfs: Plan9もどきのバックアップシステム

最終更新日: 2002-08-06


pdumpfs とは?

pdumpfs は Plan9dumpfs もどきの単純なバックアップシステムです。Ruby で実装されています。 毎日のスナップショットを保存するため、いつでも過去のファイル を取り戻すことができます。ホームディレクトリのバックアップに 利用すると便利です。

pdumpfs はバックアップ先ディレクトリに「年/月/日」の形式でス ナップショットを保存します。初回のみバックアップ対象ディレク トリ全体をコピーして、2日目以降は差分でバックアップしていき ます。ディスクの消費量を節約するために、更新されなかったファ イルは前日のスナップショットのファイルへのハードリンクとして 記録されます。

最新版は http://namazu.org/~satoru/pdumpfs/ から入手可能です。

新着情報

  • 2002-08-06: pdumpfs 0.6 を公開
    • 実行中にコピー元のファイルが消えても処理を続行するようにしました。
  • 2001-02-19: pdumpfs 0.1 を公開

使い方

設定

ファイル pdumpfs の 1行目の #! /usr/local/bin/ruby を必要に応じて修正します。

コマンドライン

   % pdumpfs <対象ディレクトリ> <バックアップ先>

使用例

自分のホームディレクトリ /home/yourname を /backup にバック アップするには次のように実行します。

   % pdumpfs /home/yourname /backup >/backup/log 2>/backup/error-log

2日目以降のバックアップは cron で行うといいでしょう。毎朝 5 時にバックアップを行うには crontab に次のような設定を記述し ます。

    00 05 * * * pdumpfs /home/yourname /backup >/backup/log 2>/backup/error-log

毎日のバックアップが順調に進むと、 /backup/2001/02/19/yourname/... のようなファイル名で過去のファ イルにアクセスできます。

制限事項

  • pdumpfs は通常のファイル、ディレクトリ、およびシンボリックリ ンクのみに対応しています。特殊なデバイスファイルなどは扱えません。
  • ハードリンクを利用しているので、おそらく UNIX以外のシス テムでは使えません。
  • 巨大なファイルを頻繁に追加・更新するディレクトリに対しては向 いてません。
  • バックアップは毎日行いましょう。バックアップの間隔が 32日 以上、空くと差分バックアップは行えなくなります。
  • pdumpfs を運用すると、過去のファイルをいつでも取り戻せる ので、不要になったファイルを気軽に削除することができます。し かし、過信は禁物です。pdumpfsには重大なバグがあるかもしれま せん。

豆知識

  • 1日あたり 10 MB ずつファイルが追加・更新されるとして、1年で4 GB くらいディスク消費が増える計算です。近年の計算機事情を考 えれば、このくらいは平気でしょう。
  • バックアップは物理的に異なるデバイスに取りましょう。
  • Linux の ext2/ext3 ファイルシステムでは chattr コマンドでファイルを変更不可能(immutable) にすることができます。 /backup 以下のすべてのファ イルを変更不可能にするには root 権限で chattr -R +i /backup と実行します。chattr コマンドを使えば、バック アップをうっかり rm -rf してしまうという被害を予防できます。

ダウンロード

GNU General Public License version 2 ( 日本語訳)に従ったフリーソフトウェアとして公開します。 完全に無保証です。


$Id: pdumpfs-ja.html,v 1.12 2002/08/06 08:46:03 satoru Exp $

高林哲 (satoru@namazu.org)